神はホモだった。
自らが創りし男と恋に落ちた。
「あ、あなたの髪の毛からつま先まで、私が造ったんだからね///
「私に似せた理想像なんだからねっ!」
神はその恋の良き鑑賞者となる女も造った。女は、神が男のためせっせと果樹園や動物を創るのを眺めながら
「神、一途すぎww」などと萌えるのだった。
ある日、女は蛇に唆され、ヘテロになる果実を食べてしまった。男もそれを食べた。すると彼らは自分たちがホモだったりホモが好きだったりすることに気がついてしまった。
神がやってきた。
「アダムきゅん、いる? 僕らにペット創るの忘れてたんだけど、猫って名前はどう思う?///」
男たちは木の間に身を隠していた。
「どうして隠れんぼしてるの?」
「裸なので……いきなり貴方に襲われたら恐いじゃないですか……」
「あはは。僕は受けなのに?///」
「あの……僕は男同士はちょっと……」
神はのけぞった。
「え……もしかしてあれ食べた……?」
「女がすすめたから……」
女は憮然とした。
「あ、あたし悪くないし。蛇が持ってきたからだし」
そこで、蛇が泣きながら訴えた。
「俺だってアダムのこと好きなのに、ちっとも振り向いてくれないんだもん! それならアダムがノンケになったほうがマシだもん!!」
神は物凄い形相になった。大地が震え、雷鳴が轟いた。男と女は恐怖のあまりうずくまり、見上げることができなかった。
神は大きな声で、彼らに告げた。
「蛇は一生、地を這うだろう」
「ノンケの男は一生ビッチのために働くか、引きこもるだろう」
「女は薄い本が好きになっても、その趣味を公言できなくなるだろう」
エデンの園からアダムたちを追い出すと、神は泣いた。
「私はただ……貴方と一緒にエデンを歩きたかっただけなのに……」
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